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夜は眠らない??

昔から夜が好きでした。

母がとてもしっかりした人で、小学校4年生頃まで21時には寝ていました。
子供心に「もっと起きていたいな」と思いながら布団の中へ。

隣に住んでいた同じ年の従兄弟の部屋は、まだ明かりが煌々と付いているのに。なんだかずるいな。
今日は金曜ロードショーで、「となりのトトロ」がやっているのに。。

子供の私は不満たらたら。

唯一、クリスマスやお正月などの特別な日には、夜更かしを許してくれました。
大人たちはお酒を飲んで上機嫌、わいわいした楽しい空間に一緒に起きているのが、とても嬉しかったです。

だからでしょうか

夜=特別な時間

というのが本能的に残っているのかもしれません。

この絵を見たときに、この子は昔の自分に似ているなと思いました。
まだ寝たくないよう、と無理して目をつぶっているよう。

そして、こちらの目が訴えかけます。
絶対に目をつぶるものか!と。

そこでできた作品がこちら。
「騒がしい夜」

「夜」は、ずっと起きているのです。
カーテンの精が早く寝なさいと閉めようとしても、輝く星とともに目がぱっちり。
ベットも光を放ち、地球を照らしています。
なかなか寝かせてくれません。

とてもとても騒がしい夜

皆が寝静まっている中「夜」はずっと起きている、というストーリです。

こちら作品は賛否両論で、怖いという方もいらっしゃり、同時にコアな方に人気があります。
ダークでシュールだけど、どこかひょうきんで楽しげな絵。
映画監督で例えると、ティム・バートンの世界観に近いのかなと。

小学校5年生の時に母が他界しました。
乳がんでした。

それ以降、私はどんどん夜更かしをするようになりました。
20代の週末は、夜明けとともに帰ることもしばしば。
帰り道に、東の空がうっすら明るくなり始めるのを見ると、なぜだかホッとしました。

そのときの私には必要だったのです。

人生とは時に皮肉なものです。

それはまるでティム・バートンの世界のように。