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停滞は緩やかな衰退

2019年も残す所あと一日です。

先日ラジオを聞いていたら、占い師の方が興奮気味に来年の運勢を話していました。

2020年は大革命の年なのだそう。
フランス革命位の大規模な変化が訪れるそうです。

なんと!!!!!

一体どんな世界になるのか、ドキドキワクワクです 笑

会社の平均寿命が大体25年、と言われているみたいなのですが、世の中変化は常につきものです。
文明の進化や流行、めまぐるしく変化しています。
それも凄まじい勢いで、どんどん早まっています。

今回ご紹介する「文明社会」という作品。
まさに時代の変化をうたったものです。

こちらの絵は1848年のもの。
若い男女が、お互い照れながら話しています。
この二人、恋をしているのでしょうか?
そして、ものすごく育ちが良さそうな。きっと良い家柄なのでしょう。

その時代を振り返ってみると、おそらく激動だったと思います。
18世紀後半から産業革命が始まり、交通手段をはじめ、ありとあらゆるものがものすごく変化しました。

また、貴族制度の衰退も進んでいた時期でもありました

その背景を想像してみると、急になんだかこの二人は色々と切ない思いをしているのかなと。

すると、この娘が訴えて来ました。

「私は、変わりゆく時代に翻弄された、貴族の末裔の娘。
工業化が進みすぎて、私もその部品の一部になってしまったわ」

と、彼女の憂いがものすごく伝わって来ました。

できた作品がこちらです。

切ないです!!!でも、どこかユニークさも。

こちらの作品を見て、ある映画を思い出します。
ルキノ・ヴィスコンティ監督の「山猫」

まさに、時代は19世紀半ばの、イタリアに住む貴族の没落の話です。

バート・ランカスター演じる公爵は、代々続く名家の伝統を重んじて暮らして来ました。

そこに、アラン・ドロン演じる、対照的な若者が現れます。
彼は時代の波に上手に立ち回ります。

「変らずに生きてゆくためには、自分が変らねばならない」

と、変化を受け入れるのです。

一方、公爵はその逆、変化を嫌います。
変化するのであれば、自ら滅びを選ぶと。

その二人のコントラストを、美しすぎるヴィスコンティの映像美とともに映し出します。

何とヴィスコンティ、貴族の家柄出身なのです。

まさに貴族が撮った貴族映画。
さらにゲイの美意識は完璧を求めます。(ヴィスコンティがゲイなのは有名な話)
なので、美術セットをはじめ、役者の立ち振る舞いなど、まさに当時そのものを、見事に表現したそうです。

本当に美しい、素晴らしい映画です!!

ちなみに私だったらアラン・ドロン演じる若者の意見に賛成かな。

40年近く生きていると、色々と感じることが多くなって来て。
これは確信を持って言えるのですが

停滞は緩やかな衰退です。

そのためには変わることを恐れない、どんどん自分自身を変化させていきたいなと。

ノスタルジーはとても甘美で居心地が良いです。
でもそれは飲みの場での、思い出話だけで、今は十分かなと思います。

現在と世紀末って、何だかリンクするものが多いのではないかと。
その占い師さんの受け売りではないのですが、すごく思います。
きっと激動なのではないでしょうか。

2020年、カモコラージュもどんどん変わっていく予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします!
一年間ありがとうございました。
皆様も良いお年をお迎えください。