自画像を描いてもらう
25歳の時、4年間勤めたデザイン会社を辞めました。
初めて勤めた会社、ものすごく厳しかったです。
社長が週刊AERAのアートディレクターをされていたせいか(今もされているようです)、一流雑誌をたくさん受けていた会社でした。
一人5~10媒体持つのは当たり前、さらには週刊誌などもあり、スケジュールがとにかくタイトでした。
2.3日の徹夜、寝泊まりなんて朝飯前。
早朝、スポーツジムまでよくお風呂を入りに行きました。
毎日終電近くまで働き、たまに22時に上がれると飛び上がって喜び、飲みに行っていました。
当時うら若き乙女だった私。
忙しさによるすれ違いで、付き合っていた彼にもフラれ、その間の青春はほぼありませんでした 泣
さらに、とにかーーーくよく怒られ、たくさん泣きました。
ヒートアップすると、本などが飛んできました 泣
自尊心など無に等しく、全てがボロボロでした。
まさに仕事が人生そのものでした。
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そんな中での退職!!!!
もう、辞めた次の日の朝は、全てがバラ色で光り輝いていました!!!
「おはよう、小鳥たち!」
と、部屋に降り注ぐ朝日の日差しと、完全なる自由を全身で浴びる、うら若き乙女。
同時に無職 笑
残っていたお金は、退職金30万円のみ。
さて、これからどうしようか。
そこで、まず最初に思いついたのが、絵を描いてもらうことでした。
私の人生において、間違いなくターニングポイントの時期。
そのとても大事な転換期の自分を、しっかりと忘れずに収めておこうと。
高校時代、アトリエに通っており、そこからずっと仲の良い先生がいるのですが。
ものすごく素敵な絵を描かれていらっしゃる画家でもあり、ルネサンス期の絵画が大変お好きな方です。
先生の絵はこのような感じ。(トップ画面の子供の絵もそうです)。
超絶お上手です!!!
好きな画家はティツィアーノ。
お金を握りしめてアトリエに向かいました。
描いてもらった絵はこちらの2点。
右は、当時大好きだった渋谷にあるカフェ、「人間関係」に座っている自分。
左は、双子である姉と一緒にアトリエで。(私、双子なのです。)
一枚3万円、計6万円でした。
あとは、パソコンとプリンターを買って、その30万円は吹っ飛びました。
それから私は、27歳の時に本格的なフリーランスのデザイナーになっていくのです。
ありがたいことに、お仕事をたくさんいただきました。
お金もたくさん貯まりました。
この絵にたくさん励まされました。
まさに25歳以降の人生から、苦楽を共にした仲。
今はこうやって、ジュエリーコーナーに大事に飾ってあります。
そして、32歳の時に結婚をして、子供を二人産むのですが、、、
これまた子育ての大変さを目の当たりにします。(詳しくは以前のコラムニュース「生き様を考える」に綴っております)
もうフラフラ。。これぞ疲れた主婦です。
時に35歳。
そこで、また先生に絵を描いてもらうことにしました。
家族4人(+飼っている2匹の猫)の何気ない日常を、というリクエストを。
こちらは、15万円でした。
リビングに大切に飾ってあり、毎日眺めています。
どちらも描いてもらって、本当に本当に良かったです!!!!!
25歳と35歳の自分に、こんな素敵なギフトを残してくれて、ありがとうを言いたい。
火事で家が焼ける、という時に持っていくものは、おそらくこの絵だな、と。
共通して言えることは、自分の人生を見失いかけた時に、描いてもらった事。
当時の心情を考えると、それぞれきっと
「頑張れ!、私のこれからの人生!!」と
自分を奮い起こすためにオーダーをしたのだなと。
写真を飾るのとはわけが違います。
アートとして、自分がずっと残って飾れる、この贅沢さ。
まさに、ルネサンス期の貴族の気持ちです。
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そして、ここから肖像コラージュのルーツとなっていくのです。