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「KING & QUEEN」展で見る肖像画

上野の森美術館で開催中の「KING & QUEEN」展に行ってきました。
正直、英国王室には全く詳しくないのですが、これは真っ先に行かねば!と思っていました。

何故なら

「肖像画」の最高峰

だからです!!!!
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「肖像コラージュ」を日々作り続けている身としては、目から鱗の今回の展示。
過去500年分の英国王室の肖像画を、こうやってまとめて見る機会が訪れるなんて!
なんてベストタイミング!!!
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ルーツから最新までの肖像画のオンパレードで、大変勉強になりました。

私が肖像コラージュを始めた理由の一つに、自分がかつて肖像画を描いてもらったことがあり、その素晴らしさを知っているからです。
写真とは全然違う、特別感がものすごいのです。
(詳しい記事はこちらをご一読ください!↓↓
https://camou-collage.com/news/5e35bbf9cf327f32547be009 )
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昔の王室や貴族の人たちは、自分の肖像画を描いてもらうのが主流でした。

自身の権力の象徴としてだけではなく、きっと純粋にワクワクした思いもあったかと思います。自分の絵が大きなキャンパスに描かれるわけですから。
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さて、「KING & QUEEN」展の始まりは約500年前。1485年から1603年のテューダー朝。

上はヘンリー8世の肖像画。

よく見ると、指輪をつまんでいます。
この仕草は当時の権威の授与を意味するそうで、衣装もかなり豪華だったそうです。権力の現れそのものの肖像画。きらびやかです。

6人の妻たちの肖像画も登場します。
6人中、2人が処刑、2人が離婚、1人が死亡という、なんて悲惨な人生を。。。
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個人的に一番好きな下の絵は、エリザベス1世。

昔、ケイト・ブランシェット演じる「エリザベス」という映画を見たとき、彼女の人間性に怯えたのを思い出しました。(ケイト・ブランシェットの演技すごかった!!!)

力強い生き方をした方というのが、この絵を見ただけでもうかがえます。
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1714年〜1837年のハノーヴァー朝。

笑ってしまったのが、ジョージ4世。
上は、メダル用に描かれた、かっこいい彼の横顔。
でも実際は「クジラ王子」と呼ばれるほどの肥満だったそう。

下は風刺画で皮肉られたジョージ4世。これでまだ20代の頃!

肖像画は真実でない事が多い??
現代でいうインスタにアップする自撮りの美化具合と重なりました。
人間の根本は今も昔も変わらないもの。
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1837年〜1910年のヴィクトリア朝。

上はヴィクトリア女王と夫のアルバート公爵。
この時から絵画が少なくなり、写真が主流になってきます。

下の不思議な写真は、最愛の夫のアルバート公爵が亡くなり、娘の結婚式にも喪に服したヴィクトリア女王。彼の肖像をじっと見つめています。一途だったヴィクトリア女王の可愛らしさを感じます。
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最後のウィンザー朝(1910年〜)は現代にも続いています。

代表格は、なんといってもエリザベス2世。美しい。。

彼女は歴史上最も多く肖像画を描かれてきた方。
著名なアーティストとのコラボレーションもしています。

真ん中はアンディー・ウォーホルの描いたエリザベス2世。
絵画だけれど現代アートでの表現が興味深い一枚。今までの絵画を覆しました。

下はアニー・レイボヴィッツが撮影したエリザベス2世。
個人的にこの写真好きですね。
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上は大好きだったダイアナ妃。この絵も好きだなと。

面白かったのが、下のキャサリン妃の肖像画。
昔ながらの肖像画を現代で表現するとしたら、こうなのでしょう。
写真なんだか、絵なんだか、錯覚に陥ります。
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と、ものすごく駆け足で、すごく大雑把な感想を述べさせていただきました。笑
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純粋に面白かったです。

500年前と遡って見比べて見ると、個人的にはやはり写真よりも絵画の方が重みがあるなあと感じました。絵画としての肖像画の良さはまさに古き良きです。

そして、肖像画には必ずその人のストーリがあり、真実があって、それが時に隠れていたりする。
それを補う複雑な背景があり、完成されているのだなと。

どういった思いで描かれているのか、時代に馳せて想像するのが面白いですね。そして、人間の根本はあまり変わっていないというのが分かり、なんだか安心したり。

時代の移り変わりにより、絵の描写が変わるのはもちろん、写真という存在が肖像画の文化を大きく変えていったり。現代アートの到来により、絵の役割自体も変わってきたり。時代の移り変わりを如実に感じる事ができました。
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肖像コラージュは、メインで写真を使用しつつ、絵画やイラストなどの異素材をコラージュして一つの絵画として完成させる、新しい肖像画のスタイル。
見ていただく方に不思議な感覚を感じていただいています。

これからも作り続け、時代に合った新しい提示をしていきたいと思っています。